2013/06/17

フロントハブ、パーツ構成

Front Hub's construction of Moulton Standard '65 / STURMEY ARCHER DYNOHUB

モールトンスタンダード '65 フロントハブダイナモ
STURMEY ARCHER
DYNOHUB
MADE IN ENGLAND
重 量:1,147g

ハブボディー
 重 量:414g
 右側(ダイナモ側)スポークピッチ:102mm
 左側スポークピッチ:42mm
 フランジ間隔:60mm


 重 量:67g
 軸 長:130mm
 軸 径:9.5mm(中間部=10.3mm)
 右側(ダイナモ側)ネジ長さ:43mm
 左側ネジ長さ:40mm

スモールパーツ
 右側(ダイナモ側)パーツ構成:
 ベアリング(6.3mm x 8) → 玉押さえ(レンチ2面間:7.8mm) →
 キャップ型スペーサー(厚さ:9.2mm) → ワッシャー(外径:19mm/厚さ3mm) →
 ハブナット(レンチ:15mm/厚さ:3.2mm) → ワッシャー(外径:19mm/厚さ3mm) →
 ロックナット(レンチ:15mm/厚さ:8mm)
 右側重量:57g

 左側(反ダイナモ側)パーツ構成:
 ベアリング(6.3mm x 8) → ダストシール(直径:29mm/厚さ:3.3mm) →
 玉押さえ(レンチ2面間:16mm/レンチ厚さ:2mm) → ワッシャー(外径:19mm/厚さ1.6mm) →
 ハブナット(レンチ:15mm/厚さ:3.2mm) → ワッシャー(外径:19mm/厚さ3mm) →
 ロックナット(レンチ:15mm/厚さ:8mm)
 左側重量:48g

マグネット
 極 数:20
 極 幅:7.3mm
 極 間:3.8mm
 外 径:87.8mm
 内 径:70mm
 厚 さ:21mm
 重 量:220g

マグネットカバー
 直 径:89.5mm
 内 径:88.1mm
 パッキン:0.4mm
 スナップリング:(軸径:2mm/自由直径92mm)
 固定ボルト x 4:(長さ:30.6mm/ロックワッシャー/ナット:5mm)
 カバー部重量:51g

コイル
 極 数:20
 直 径:69.4mm
 軸穴直径:14.3mm
 厚 さ:23.5mm(端子含む:29mm)
 端子高:3.8mm
  端子固定ナット(厚さ:3.3mm/レンチ8mm)
 重 量:290g

1,147gとは恐れ入りました。ヒルクライム用に使っているカーボンホイール前後セットと同じくらいです。

コイルの清掃をすると、中心部に刻印が浮かびあがりました。

「ナニナニ、DO NOT REMOVE MAGNET WITHOUT KEEPER ですか、エッ?もうバラバラなんですけれど、、、KEEPERってナンですか?」

もしかして、私はとってもマズイことをやらかしてしまったのでしょうか?



2013/06/16

ハブダイナモ、発電のチェック

Front Hub Dynamo of Moulton Standard '65

振れ取りしなければならないことがわかっているフロントホイール。振れ具合をみようと振れ取り台にかけたところ、極めて当たり前の問題にぶちあたりました。

ニップルの固着です。

頭の中ではニップルは回るものと勝手に解釈していましたが、ほかの部分同様、ガッチガチに食いついています。

CRC5-56の浸透で半分くらいは回すことができるようになりましたが、このままでは、まともな振れ取りはできません。なんとなくゴマカスには振れが大きすぎるのでスポークを入れ替えるしかなくなりました。

ホイールを分解すると、フロントハブダイナモの清掃も容易になる点は良いのですが、リムを回して発電機能をチェックをすることができなくなるので、事前に確認しておくことにしました。
 
振れ取り台で思いっきり手で回すと正弦波(30Hz)で、最大値18Vの発電を確認することができました。実効値は約12.7Vになります。

ダイナモは生きているようです。

STURMEY ARCHER
DYNOHUB
MADE IN ENGLAND



2013/06/15

錆び取り、RSR-2を使った作業

Rust removing of the parts of Moulton Standard '65 by RSR-2

古いF型モールトンのメンテにおいて、時間の多くは錆び取りに費やされます。

最も多用する道具はブラシでしょう。私はソフトな順に歯ブラシ、ナイロンブラシ、真鍮製ブラシを使い分けています。そのほかスケーラー、金工ヤスリ、リューター、サンドペーパー、パーツクリーナー、コンパウンド、金属磨き剤など、ありとあらゆるモノを総動員し、錆びと戯れる至福の時を過ごすのです。

問題はパーツが小さかったり複雑だったりしてブラシが届かないとか、広い面積に激しく食い込んでいる場合です。普通の一般車ならダメなパーツはドンドン交換して、見た目は気にせず金工やすりでゴリゴリ落としてタッチアップするところですが、交換パーツが簡単に手に入らないクラシックモールトンはそうも行きません。

作業を進めれば進めるほど、ネジとか、ナットとか、ワッシャーとかかなり面倒な錆び付きスモールパーツがたまってきましたので、なんとか効率よく錆び落としできないものかと考え、錆び取り剤を使用してみることにしました。しかし、いくつか市販されている錆び取り剤がありますが、これまでそういったモノを使った経験が無いため、どの製品を選べば良いのかわかりません。

正確には小学生のころにスーパーの自転車パーツコーナーで買ったものを使って、全然効果がなかったためその後一切「錆び取り剤」なるものを信用しなくなりました。一年程前、あることで木工ボンドを錆びついたメッキパーツに塗って「錆び落とし」の実験をしたことがありました。その時、確かに落ちる、でもすぐまた錆びるということがわかりました。

クラシックモールトンの大量の錆を目の前にしているとそれらの記憶がよみがえり、期待と疑心暗鬼が入り乱れる中、とりあえず今回は多少の変色や劣化を覚悟すれば塗装やメッキ部にも使えそうな、平和バイオテクニカルの高速錆除去剤RSR-2を選んでみました。

平和バイオテクニカル株式会社

ネジ、ワッシャー、ナット類の錆び落としはとても面倒。細かな溝や穴の中は、細かなモノが見えなくなってきた私にとっては無理なコトに思えます。錆び取り剤のドブ漬けを試してみます。
クロームメッキに完全に食い込み広範囲に広がったさびも手ごわい相手です。タッチアップや再メッキするので無ければ金工ヤスリでゴリゴリやるわけにもいかないので、この部分も錆び取り剤の力を借ります。面積が広いので湿布方式を試します。



【ドブ漬け作業】
錆び付いたスモールパーツの汚れをパーツクリーナーで清掃し、真鍮ブラシで錆びを大まかに落としてからガラスの容器に入れます。
屋外で、RSR-2を注ぎます。コンクリートを激しく侵すそうなのでこぼれないように注意。実際にはビニール袋を敷いた上に置いた浅いダンボール箱の中で作業しました。

RSR-2 ドブ漬け中の動画

RSR-2を注いだ瞬間から泡がぶくぶくと発生しながら強力に侵食されています。

時々かき混ぜながら15分単位で状況を確認し、今回は45分で引揚げました。
水道水でブラッシングしながらRSR-2を十分に洗い流します。

同、平和バイオテクニカルより発売されている水溶性錆止め剤ER-G3000をたっぷりと塗ってから自然乾燥させます。

まずまずの効果に満足しています。





【湿布作業】
面積の広い錆の発生したパーツにティッシュをあてがい、ドブ漬け中のガラス容器のRSR-2をハケで浸透させます。

今回は、5分ごとにRSR-2を追加で浸透させ、45分で反応終了としました。

スモールパーツ同様、十分に水洗いしてからER-G3000を塗布して自然乾燥させた状態です。




さびは除去されていますが、荒い金属の地肌(グレーの部分)が晒されています。このまま放置すると、早い段階で錆が再発しそうなので真鍮ブラシで表面を整えて、ピカールで仕上げることにしました。


また、RSR-2によるメッキの変色が発生しました。

はじめ、シートポストの錆が発生している上側のみに湿布を貼りましたが、5分くらいで変色の発生に気 付き、あわてて全体に湿布しました。湿布の貼り具合により変色ムラが発生しますので、錆びていない部分も含め、全体的に均一に貼り付けることが重要です。

変色部は、ピカールで磨いたところ気にならない程度に仕上げることができました。

メッキは全体にうっすらと黄ばむ感じになりましたが、シャンパンゴールドということで納得しています。しばらくすると発生するであろうウスラ錆びを楽しみにしています。




2013/06/09

ブレーキ、パーツ構成

Moulton Standard '65 Brake Assembly

モールトンスタンダードのブレーキを清掃したので、フロントブレーキのパーツ構成を記録します。カンニングペーパーに描かれている、固定ナットのワッシャーは紛失しています。

重量:196g(without washer)
アーチ:57~77mm
軸長:67mm

ブレーキ固定ナット用レンチ:7/16
アウター受け固定ナット用レンチ:11/32
アジャスターロックナット用レンチ:11/32
ワイヤー固定ナット用レンチ:11/32

MADE IN ENGLAND
リヤブレーキは何かトラブルがあったのか、間に合わせで取り付けられているようで正しい状態がわかりません。

リターンスプリングをはさむスペーサーのかわりにワッシャーやボルトが入れられています。
また、リアブレーキの固定用ナットは、ボルト先端部のねじ山が変形していて、中途半端な位置までしか締めることができない状態でした。

正しいパーツなのか、正しい仕様なのか解りませんが軸長はフロントより2mm長い、69mmでした。



リア側は異常な偏減り。ホイールが相当振れていることとブレーキマウントに問題があったことが想像されます。

JOHN BULL No25
MADE IN ENGLAND



固定ナットのレンチは11/32

インチサイズに慣れてくると、ミリが出てくるとがっかりするようになります。
裏面には生産国と型番らしき番号がモールディングされています。

シューホルダーは片側がオープン。ブレーキシューのスペアがあれば簡単にリプレースすることができる設計。すばらしい。

もし適合するシューがみつかったら、このホルダーを使いたい。それまではミュージアムボックスで出番を待っていてもらいましょう。




2013/06/07

チェーン、清掃



灯油を入れたペットボトルでシェイクしたモールトンスタンダードのチェーンを取り出したところ、つながっていたはずのリンクが切れていました。リンクを固定するためのロックリングがどこにもみあたりません。

灯油に溶けて無くなったのでしょうか、、、そんな訳ないし、、、シェイクで外れるようなものでないし、、、
だとすると、ごっそり固まっていたオイルでかろうじてひっかかっていたのでしょうか?

謎ですが、一般車用のロックリングが使えそうなので、あまり深追いしないことにしました、それ以前に、、、

このチェーンは、寿命をとっくに過ぎていました。Park Tool CC-2 チェーンチェッカーをあてると、1.0%まで完全に振り切ってもスカスカ状態。

52Tのチェーンホイールに乗せてみると、1/4周でこんなにずれます。リアスプロケットが異様な磨耗を呈していることにもうなずけました。

プレートの刻印とか、ピンのカシメ跡とか、とても雰囲気が良いので残念ですが、ミュージアムボックス送りに決定です。

THE COVENTRY
MADE IN ENGLAND
107リンク(365g)



クラシックモールトン用のリプレースチェーンとして定番モノは存在するのでしょうか?

オリジナルは109リンクらしいので伸びを吸収するために詰めたのでしょうか?いずれにしろ、一般車用を使おうを考えているので奇数リンク(107)はちょっと面倒。108リンクでなんとかなるとありがたいのです。


The Cain-Link of Moulton Standard '65 (THE COVENTRY)



2013/06/06

フェンダーブレースの取り外し



なぜ、フェンダーブレースを外すことにこだわるのかというと、これまでの少ない経験からすると、フェンダーにまつわる作業は、私にとってかなり面倒な部類に入るからです。いいかげんなセッティングをすると見た目も悪いし、ずれてタイヤが擦れたりする場合もあります。また、固定が甘いと走行中の異音が発生しますし、振動がステーの折損を早めます。

私のモールトンスタンダードについているフェンダーは、ブレースがグラグラのまま固着。裏面には泥と錆びとオイルが入り混じってこびりつき、腐食が進行しやすい状況でした。このことが解ってからは、どうしてもブレースを外してゴシゴシと洗ってスッキリさせて、キッチリ取り付けたという思いが頭から離れなくなってしまったのです。


フェンダーから取り外したいパーツは全部で4つ、3本のブレースと1個のリアリフレクターです。

ブレースはそれぞれ、マイナスボルトとBSW 1/8 のロックナットにより固定されています。
リアリフレクターは10mmのナットで固定されていて、ソケットをあてがいましたが、こちらも固着。これ以上のトルクはリアリフレクターのボルト受けが破損すると思われるのであきらめました。

FAIRYLITES BRITISH MADE

外径:49.2mm
反射板直径:39mm
厚さ:25mm

先日フロントフェンダーのブレースボルトを緩めようとして失敗しましたが、気を取り直してリアフェンダーから作業を開始します。

やはりガッチリと固着して緩みそうにありませんが、ロックナットを観察すると、上部がバネのような構造になっていることがわかりました。この部分を開くようにすると緩みやすくなるのではないかと考え、早速に攻撃。
ナットのスリットを発掘してからPB 8100の1番を滑り込ませてこじるようにしたところ、あっけなくバネが折損。 ロックナットとしての再利用は難しくなりました。

しかしボルトはかなり露出。期待が膨らみます。
行儀が悪くて申し訳ありません。ブレース外しはこんな感じで作業しました。ロックナットの破壊が功を奏したのか、もともと固着が弱かったのか、リアフェンダーのボルトは緩めることができました。

気をよくしてフロントフェンダーも再挑戦。よく観察するとロックナットのバネは2個あるので2個とも破壊。
しかしそれでも回らず、すり割りが広がります。最終的にはPB 8102Dの5番を入れてトルクをかけたところでネジとしての姿が失われて終了。リベットに変身しました。
このままで放置することも考えましたが、やはりブレースのグラグラが気になります。作業を続行。

引き抜きリベットと異なり、ドリルで揉むにはセンタリングが難しそうです。下手をするとフェンダーをゴリゴリ傷つけてしまいそうなので、ちまちまとリューターでボルトヘッドを削り落とした小心者です。
今回取り外した、フェンダーブレース、ボルトワッシャーナットコンプリート。

BSW 1/8のボルトナットに未練が残りますが、再利用はせずミュージアムボックスへ、、、
恥ずかしながら、ロックスプリングの破壊状態。反対側も簡単に破壊することができます。
フェンダーとブレースの間に挟まるワッシャーはスチールではありませんでした。磁石に引っ付かないので銅かと思いましたがいやに軽い。1つ折り曲げてみたところ金属ではなく、昔の電子回路で使われていた絶縁素材のような風合い。

ですが、何なのかわかりません。
フェンダーブレース取り付け部のパーツ順序。

ボルト、フェンダー、ワッシャー(大)、ブレース、ワッシャー(小)、ロックナット。
ボルト、ワッシャー、ナットを入手する時のために採寸しておきました。
リアリフレクターは外れなかったものの、心おきなく清掃することができます。

フェンダーのエッジ巻き込み部分の清掃にはデンタルケア用品が大活躍しました。

Moulton Standard '65 Rear Reflector