2013/06/15

錆び取り、RSR-2を使った作業

Rust removing of the parts of Moulton Standard '65 by RSR-2

古いF型モールトンのメンテにおいて、時間の多くは錆び取りに費やされます。

最も多用する道具はブラシでしょう。私はソフトな順に歯ブラシ、ナイロンブラシ、真鍮製ブラシを使い分けています。そのほかスケーラー、金工ヤスリ、リューター、サンドペーパー、パーツクリーナー、コンパウンド、金属磨き剤など、ありとあらゆるモノを総動員し、錆びと戯れる至福の時を過ごすのです。

問題はパーツが小さかったり複雑だったりしてブラシが届かないとか、広い面積に激しく食い込んでいる場合です。普通の一般車ならダメなパーツはドンドン交換して、見た目は気にせず金工やすりでゴリゴリ落としてタッチアップするところですが、交換パーツが簡単に手に入らないクラシックモールトンはそうも行きません。

作業を進めれば進めるほど、ネジとか、ナットとか、ワッシャーとかかなり面倒な錆び付きスモールパーツがたまってきましたので、なんとか効率よく錆び落としできないものかと考え、錆び取り剤を使用してみることにしました。しかし、いくつか市販されている錆び取り剤がありますが、これまでそういったモノを使った経験が無いため、どの製品を選べば良いのかわかりません。

正確には小学生のころにスーパーの自転車パーツコーナーで買ったものを使って、全然効果がなかったためその後一切「錆び取り剤」なるものを信用しなくなりました。一年程前、あることで木工ボンドを錆びついたメッキパーツに塗って「錆び落とし」の実験をしたことがありました。その時、確かに落ちる、でもすぐまた錆びるということがわかりました。

クラシックモールトンの大量の錆を目の前にしているとそれらの記憶がよみがえり、期待と疑心暗鬼が入り乱れる中、とりあえず今回は多少の変色や劣化を覚悟すれば塗装やメッキ部にも使えそうな、平和バイオテクニカルの高速錆除去剤RSR-2を選んでみました。

平和バイオテクニカル株式会社

ネジ、ワッシャー、ナット類の錆び落としはとても面倒。細かな溝や穴の中は、細かなモノが見えなくなってきた私にとっては無理なコトに思えます。錆び取り剤のドブ漬けを試してみます。
クロームメッキに完全に食い込み広範囲に広がったさびも手ごわい相手です。タッチアップや再メッキするので無ければ金工ヤスリでゴリゴリやるわけにもいかないので、この部分も錆び取り剤の力を借ります。面積が広いので湿布方式を試します。



【ドブ漬け作業】
錆び付いたスモールパーツの汚れをパーツクリーナーで清掃し、真鍮ブラシで錆びを大まかに落としてからガラスの容器に入れます。
屋外で、RSR-2を注ぎます。コンクリートを激しく侵すそうなのでこぼれないように注意。実際にはビニール袋を敷いた上に置いた浅いダンボール箱の中で作業しました。

RSR-2 ドブ漬け中の動画

RSR-2を注いだ瞬間から泡がぶくぶくと発生しながら強力に侵食されています。

時々かき混ぜながら15分単位で状況を確認し、今回は45分で引揚げました。
水道水でブラッシングしながらRSR-2を十分に洗い流します。

同、平和バイオテクニカルより発売されている水溶性錆止め剤ER-G3000をたっぷりと塗ってから自然乾燥させます。

まずまずの効果に満足しています。





【湿布作業】
面積の広い錆の発生したパーツにティッシュをあてがい、ドブ漬け中のガラス容器のRSR-2をハケで浸透させます。

今回は、5分ごとにRSR-2を追加で浸透させ、45分で反応終了としました。

スモールパーツ同様、十分に水洗いしてからER-G3000を塗布して自然乾燥させた状態です。




さびは除去されていますが、荒い金属の地肌(グレーの部分)が晒されています。このまま放置すると、早い段階で錆が再発しそうなので真鍮ブラシで表面を整えて、ピカールで仕上げることにしました。


また、RSR-2によるメッキの変色が発生しました。

はじめ、シートポストの錆が発生している上側のみに湿布を貼りましたが、5分くらいで変色の発生に気 付き、あわてて全体に湿布しました。湿布の貼り具合により変色ムラが発生しますので、錆びていない部分も含め、全体的に均一に貼り付けることが重要です。

変色部は、ピカールで磨いたところ気にならない程度に仕上げることができました。

メッキは全体にうっすらと黄ばむ感じになりましたが、シャンパンゴールドということで納得しています。しばらくすると発生するであろうウスラ錆びを楽しみにしています。




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