2014/06/14

囚われていた心

Standard in Canon's mind
ゆったりくつろげるように選んだ最大サイズのバリケン#700、フラットコーテッドレトリーバーのカノンを失うとあまりに広すぎる。ガランとした空間を見るたびに涙が出た。空虚を埋めるために私はバラバラになったままのスタンダードを無造作に詰め込んだ。バタンと扉を閉めてラッチを掛け、なるべく見ないようにした。

時間の経過とともに思考をシフトすることで、ようやく前を向くことができるようになった私は、ずっと避けてきた片隅に目をやった。閉ざされたままのゲートの奥には、外を走りたそうにしているスタンダードの姿があり、留守番に待ちくたびれたカノンの残像と重なった。

さあ出ておいで、またみんなでいっしょに走ろうか。


Moulton Standard '65 & Kristiania



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