2014/08/13

カノンの扉を開いた、手始めにスポークを工面する



どこまでどうなっていたのか記憶があやふやになってしまった。

思考停止から再起動のあと、ある一人のレストアラーに出会った。信じられないほどのアナロギストでライフスタイルもいたってシンプル。レストアや古いオーディオといった趣味をお持ちでなければ、電気すら要らないんじゃないかと思うほどだ。その方と一日、たった一日じっくりと話しただけで、私のこれまでの考え方や価値観を覆すような影響を受けた。そして、レストアの方向性も変化した。

これまで、オリジナルにこだわるレストアを目指していたけれど、現行パーツを程よくミックスして実用性のある自転車に仕上げることを重視することにした。

しかし、完全にバラバラな '65 STANDARDはどこから手をつけたものか?こうゆう時は、至極簡単な部分を片付けて、問題をはっきりと露呈させる方法をとろう。そして、簡単な部分とは…ホイールか。そうだ、ホイールから始めよう。

リムは走れないほどの損傷が無いため交換するつもりはない。リムの継ぎ目が派手に膨らんでいてブレーキの効きがギクシャクすることは試走時に確認済みだが、スピードを出す乗り物ではないので、解かって運用する分には問題ないと判断している。問題はホイールを分解する時に固着にて失ったスポークの調達だ。

今回工面した三つの長さのスポーク
私のSTANDARDには三つの長さのスポークが使用されている。フロントが2種類、リアが1種類だ。リアのスポークは、スターメーアーチャーの内装変速機からリークしたオイルが程よくのり、ニップルの固着を免れたようで、見事全てを破損することなく緩めることができた。しかしフロントはダメだった。かなりの数を失った。


上から、フロント左サイド161mm x 14本、リア152mm x 28本、フロント右サイド144mm x 14本。


リアの152mmは28本すべてを回収。うち1本はリプレースされているようでメッキがピカピカだ。


フロント左は6本回収、8本折損。フロント右は8本回収、5本折損、1本は手に入れた時既に無かった。幸い左側の折損スポークは144mm以上あるので右側の足りない6本に充当することができる。問題は左サイドの不足分8本だ。


私が用立てたのは、廃棄するホイールについていたスチールスポーク。程よくメッキがグレーに変色した物をみつけた。


ホイールを再組み立てするにあたり、ニップルをどうするか悩んだ。オリジナルのテイストはすばらしいが、ホイール組にニップルの渋さやナメはいただけない。ネジピッチはスポーク径はHOSHIの14番と互換性があるので、ニップルは全てHOSHIに取り替えることにする。もちろん使えるオリジナルニップルを破棄したりはしない。使うことはなくても保管しておく。筋金入りの貧乏根性は私の自慢でもある。

回収できたスポークにHOSHIのニップルをセットしてみたが、かなり渋くてスムーズに噛み合っていかない。ネジ山の汚れやサビが原因だ。回収できたスポーク全てのネジ山をさらった。

ネジ山のさらい作業にはHOZAN のスポークネジ切り器C-700を使用した。




スポークを適正な長さにカットした後はC-700でネジを切る。スポークのネジ切りは初めての経験だったので少し戸惑った。取り扱い説明書では一発でネジが切れそうな感じの表現になっているが、実際にはうまく噛み込んでゆかず、ダイスを調整しながら段階的に切る必要があった。私がへたくそなだけかもしれないが、そうだった。

スポークの作成は、変質者以外にはおススメできない。1本2本なら面白いのだが、数があるとバツゲームである。時給が気になるヒトもやめといた方が良い。私は楽しかったが…


折れたときのスペアも作成して作業を終えた。



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